琉球、朝鮮、中国の暖温帯に分布する落葉高木です。
マメ科の樹木で、根瘤菌(こんりゅうきん)と共生するため痩せ地にも強く、県内の山野、河川などに普通に見られます。また、最近は花木、公園樹、緑化木として用いられるようにもなっています。
6〜7月頃、横に大きく広がった樹冠に咲く毛状の紅い花はオシベの花糸で、夕方から開花する姿はまさに幻想的です。花は夜明けとともにしぼみます。
秋には10〜15個の種子が入った莢(さや)が多数下がります。
和名の「ネムノキ」は、日中開いていた葉が日没とともに閉じて眠りにつく“眠る木”に由来します。別名、コウカとも言います。
写真・文/斉城 巧(夜須高原記念の森)
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