福岡県森林組合連合会 身近な樹木図鑑








概  要




●近年の取扱数量の実績

(1)平成5年度に、浮羽地区としては最高の5万1753立方メートルを取り扱いました。
 旧千足土場(浮羽町西部に位置し、約5000坪)と、山春土場(浮羽町東部に位置し、約6000坪)の2土場での実績であり、平均約4.7立方メートル/坪の取扱量でした。
(2) 平成8年度には、4万4500立方メートルを取り扱いました。
 ここ山春土場で(一部千足)7.4立方メートル/坪の取扱量でした。これは、平成9年度からの消費税アップによる平成8年度住宅建築ラッシュ(駆け込み需要)に対し、平成4年以降続いた素材平均単価(1万5000〜1万8000円台)が、急にアップ(平均2万2000円台)した為です。
(3) 平成17年度には、5万1597立方メートルを取り扱いました。
 ここ山春土場で、1土場としては過去最高の8.6立方メートル/坪の取扱量でした。これは、前年度の台風による激甚地指定による被害木の出荷増によるものです。しかし、枯れ・イタミ・キズ材が多く、総平均単価が1万円を割りました。



●平均単価の推移(スギ、ヒノキ)

 昭和34年からの岩戸景気や41年からのいざなぎ景気の時代は、それなりに平均単価は推移しました。いざなぎ景気が同45年に終わり、46年の米ドル危機発生以降、48年の円変動相場制へ移行後、第1次オイルショックはあったものの、外材に追随したスギ、ヒノキの平均単価は一気に3万円台にアップしました。
 51年の第2次オイルショックにも大した影響を受けず、54年度は過去最高の平均4万2000円台を記録しました(7月以降高値更新)。
 しかし、55年度以降ジリジリと単価は下がり続け、57年度に単価3万円割れ、63年度には単価2万円割れの事態となりました。
 平成元年からのバブルに対し、住宅着工戸数も180万戸台が続き、平均単価は若干アップしましたが、それも平成4年頃からのバブルの崩壊で1万5000〜6000円台が続きました。
 上述のとおり、8年度には一時的消費税に絡む住宅の駆け込み需要で、取扱数量に比例して平均単価も2万2000円台となりました。
 ところが12年に入り、4月からの住宅品質管理法の影響からか、直材と曲がり材の単価差が極端につき始め、特にスギについては一時9000円台まで落ちこみました。
 17年に入り、前年度の台風被害木が入荷し始め(枯れ、イタミ、キズ材)、総平均単価は1万円を割り込み、スギ材に至っては7000円〜8000円台と、過去最低の価格となりました。

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