福岡県森林組合連合会








概  要




林業で使われる用語についての説明です。




●木材の安定的な生産・供給 [TOP]

枝打ち
枝打ち
●枝打ち(えだうち)

 節のない高品質の木材を得るために、枯れ枝や下枝を切り取る作業です。

●エンジニアリング・ウッド

 材料の強度的特性のばらつきが少なく、またそれが明確に表示されている構造用木材製品の総称です。
 例:構造用集成材、構造用単板積層材等。





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●間伐(かんばつ)

 造林した木が大きく成長してくると、何年かおきに間引きをしてやる必要があります。これを間伐といいます。

●高性能林業機械(こうせいのうりんぎょうきかい)

 タワーヤーダ、プロセッサ、ハーベスタ等、多工程処理機械を総称していいます。
タワーヤーダ
タワーヤーダ 
 
プロセッサ
プロセッサ 
タワーヤーダ
林内からの丸太搬出のための集材機の一部を専用の車に搭載し、自走することにより移動性を高め、架設撤去の時間を短縮します。
プロセッサ
枝が付いたまま集材された木を、枝を払って一定の長さの丸太に切る(造材)工程を行う機械です。
ハーベスタ
立木を伐倒、丸太にする工程を1台で行う機械です。
フォワーダ
林地内の丸太を林道端等まで積載・集材する車両機械で、ハーベスタと組み合わせて使用されることが多いです。

●公有林(こうゆうりん)

 県、市町村、財産組合等の地方公共団体が所有している森林です。

●国有林(こくゆうりん)

 国が所有している森林です。通常は林野庁(森林管理)が所管している森林のことをいいます。



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●山村産業(さんそんさんぎょう)

 林業と農業を中心に、山村地域が一体となって山村のあらゆる資源を活用した総合的な産業をいいます。

●下刈り(したがり)

 雑草木が造林した苗木を覆うことで苗木の成長を妨げることがないよう、普通年2回、造林してから10年ぐらいは下草を刈る必要があります。

●集約化施業(しゅうやくかせぎょう)

間伐などを計画的かつ効率的に実施するために、複数の森林所有者の森林におけるこれらの作業を森林組合等の事業体がとりまとめて受託・実施し、間伐などの作業ロットの拡大等による生産性と収益性の向上を図ることです。

●主伐(しゅばつ)

 収穫のために樹木を伐採することで、次の世代の樹木の育成(更新)を伴う伐採です。更新を伴わない間伐と区分されます。

●除伐(じょばつ)

 下刈りの必要性がなくなって3〜5年すると、他の樹木等が生えてきて目的の樹木の生長を阻害するようになってきます。これらを伐り払い、目的の樹木の生育を助ける作業が除伐です。

●人工林(じんこうりん)

 人為的に植林された森林のこと。天然林に対する語です。

●森林経営計画(しんりんけいえいけいかく)

森林経営計画とは、「森林所有者」又は「森林の経営の委託を受けた者」が、自らが森林の経営を行う一体的なまとまりのある森林を対象として、森林の施業及び保護について作成する5年を1期とする計画です。

    一体的なまとまりを持った森林において、計画に基づいた効率的な森林の施業と適切な森林の保護を通じて、森林の持つ多様な機能を十分に発揮させることを目的としています。


●森林施業プランナー(しんりんせぎょうぷらんなー)

小規模森林所有者の森林を取りまとめて、森林施業の方針や施業の事業収支を示した施業提案書を作成して森林所有者に提示し、施業の実施に関する合意形成を図るとともに、面的なまとまりをもった施業計画の作成の中核を担う人材です。

●造林(ぞうりん)

 山に木を植える作業です。山にあった苗木を植えることが大切です。


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●単層林(たんそうりん)

 単一の年齢の樹木だけが生育している森林のことです。

●天然林・自然林(てんねんりん・しぜんりん)

 天然の力によって成立した森林のこと。天然林には、人工林の伐採後、自然に再生した天然生林も含まれます。自然林もほぼ同じ意です。



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●伐採・搬出(ばっさい・はんしゅつ)

 木材として十分育った木はチェーンソーで伐採され、集材機等で山から運び出されます。最近ではタワーヤーダ等の大型の林業機械が導入され、作業の効率化、安全化が図られています。

●販売(はんばい)

 山から運び出された丸太は、森林組合などが経営する原木市場で市売りされ、製材品(板・柱)、杭木などに加工されます。

●フォレスター(ふぉれすたー)

市町村森林整備計画の策定支援を通じて、地域の森林(もり)づくりの全体像を描くとともに、市町村が行う行政事務の実行支援を通じて、森林所有者等に対する指導等を行う人材です。



●複層林(ふくそうりん)

復層林
復層林 
 樹齢の異なる樹木群が、同一の土地の上に混在して生育している森林のこと。樹木の枝葉部分が上下2層以上で構成されており、上層の樹木を伐採しても下に次世代の樹木が生長しています。そのため水源かん養機能等の森林の公益的機能が継続的に発揮されます。

●保安林(ほあんりん)

 水源のかん養機能、土砂の流出その他の災害の防備、レクリエーションの場の提供など、特定の公共目的を達成するため、森林法に基づいて一定の制限が課せられている森林です。土砂崩壊防備、飛砂防備、防風、魚つき、風致、保健など、17種類の保安林があります。

●保育(ほいく)

 樹木の生育を助け、健全な森林をつくるための手入れ(下刈り、除伐、間伐等)を総称していいます。


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●民有林(みんゆうりん)
 国以外のものが所有している森林のこと。県・市町村など地方公共団体が所有している森林もこれに含まれます。例:公有林、会社有林、寺社有林、個人有林など。



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●流域管理システム(りゅういきかんりしすてむ)

 森林の整備、林業生産を推進する上での合理的な地域範囲である「流域」を単位とし、民有林、国有林を通じ、森林、林業、林産業関係者の総意のもとに、森林整備と林業生産の目標を明確化し、適切かつ合理的な森林施業等を推進する体制のことです。流域ごとに「流域林業活性化センター」の設置等が行われています。
 ちなみに福岡には、「福岡流域」「遠賀川流域」「筑後・矢部川流域」の三つの流域があります。


●林業就業者(りんぎょうしゅうぎょうしゃ)

 国勢調査の期間中、賃金、給料などの収入になる仕事を少しでもした人で、その人が実際に働いていた事業所の主な事業の種類が林業であった人をいいます。

●林業従事者(りんぎょうじゅうじしゃ)

 自分の家の林業や、よそに雇われて林業の作業に従事する人をいいます。

●林産業(りんさんぎょう)

 森林の生産物を利用している産業のこと。例:製材業、伐採業等。

●林地開発許可制度(りんちかいはつきょかせいど)

 1ヘクタールを超える森林の開発を行うにあたって、災害の防止、水害の防止、水源のかん養、環境の保全等の機能に留意し、適正な開発を期することを目的として知事の許可を必要とする許可制度です。

●林分(りんぶん)

 森林を管理していくために、樹種、年齢等の違いごとに区画した最小の単位をいいます。

●齢級(れいきゅう)

 樹木は長い生育期間を必要とするため、森林管理の都合上、樹木の年齢を5年ごとに区切り、この一区切りを齢級と呼んでいます。一般に5年を一区切りにし、1年生から5年生までを1齢級、6年生から10年生までを2齢級と区分し、以下、同様に3齢級、4齢級と称します。例:38年生=8齢級。