身近な樹木図鑑








花や葉が美しい樹木

アカメガシワ イロハモミジ コバノミツバツツジ
ツクシシャクナゲ ナツツバキ ネムノキ
ヤブツバキ ヤマザクラ ヤマフジ
ヤマボウシ



●ヤブツバキ−−ツバキ科−−
ツバキといえば普通、この「ヤブツバキ」をさします。ヤブツバキは、油、染料、器具材、または観賞木として昔から日本人に身近に利用され親しまれてきました。
 原産地は中国、朝鮮、台湾、日本などで、アジア東部の暖帯照葉樹林の代表樹種です。
 日本国内では青森県以南の本州、四国、九州、琉球に分布し、伊豆大島、五島列島など、ヤブツバキを産することで有名な半島、海浜地帯が多くあります。
 この木は潮風や塩水に対する抵抗力が強いうえ、乾燥地、湿地にも適応するため、福岡県では海浜から山林地帯まで、常緑樹林には必ずといってよいほど見られます。こうしたことから別名ヤマツバキともいい、近年は公園木、海浜の緑化木として生産、植樹されるようになっています。
 和名のヤブツバキは、葉につやがあることから「艶葉木」に由来するといわれています。


写真・文/斉城 巧(夜須高原記念の森)